みかんせい人 たなかともこ ちきゅうを歩く

常にみかんせい(未完成)は常に変われること、あれもこれもオモシロイ。

賢い情報整理者でありたい

ご存知じゃない方もいるかもしれないんで

念のため書きますが

私は「やめた」状態ですが医師で研究者です。

つい先ほど 悩みに悩んだ末

他の方のSNSの投稿に 長文コメントを置いてきました。

どんなコメントかは、

一番下にスクリーンショットで撮ってあります。

よい文章とは言えませんが・・・

 


世の中には「トンデモ」と言われる記事が

溢れている。

これはよく言われることです。

そして・・・それらに関して

個人的にはとても残念だなぁと思いながら

ああ、これじゃね、と思うこともあるし

もっとがっかりするのは

それを(恐らくある意味盲信的に)受け入れ更に広める人を

目にするとき。

それでも それが時代の流れを作るのだろうなぁとも

思っています。

(いちいち反論するだけのエネルギーもないですしね)

 

 

私が「みえないもの」・・・

龍だとか神様たちに関して

あんまり積極的に書かないのは

私のなかで確固たる真実であっても

その真実は 全ての人にとって同じ真実ではないからです。

 

 

ですが。

これでも一応、科学者でもあります。

「文献」というものがなぜ大事に扱われるか

なぜ意味をもつか

 

文献が世に出される前にありとあらゆる段階で

おそらく一般の人からは信じられないほどの

チェックがはいるのだということ、

それでも その文献引用にも

沢山の「好き勝手解釈」が入りがちだという事実

を知ってます。

 

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(写真は無料画像pxhereより)

 

現在の西洋医学の限界もチャレンジも知っています。

論理的に分かり易く組み立て切れていない東洋医学への

憧れもジレンマもありますし

代替医療の可能性だって信じていますし

よい医者がいて 残念な医者がいる事実も知ってます。

(そんなの、どの世界も一緒です)

 

 

医療者が それでもある程度信頼され続けるのは

たくさんの症例(つまり患者さん)と接して

自分なりに納得出来るバランスを探していってこそ、であり

だから一生勉強だ、といわれ

だから art (芸術)として扱われるのです。

 

 

でも 今の世の中

医師だけでなく看護師・薬剤師 その他コメディカルの人含め

医療者がほぼ全部ワルモノになってる。

西洋医学が全部 「押しつけ」「考え無し」だとされている。

そういう側面も、あるとおもいますよ?

でも「全部」じゃない

それが Art に分類される理由なの。

 

 

批判をされてむかつく、とかではないのです。

批判をするなら

医療者がそこまで辿りつく科学的根拠を【覆す】ことのできる

データと新たな根拠を示した上で、でなければ

ただ 【民衆を扇動してあらぬ方向へ導く指導者】になってしまいます。

 

 

医療者・科学者じゃなければ

批判してはだめだ、と言っているのではありません。

西洋医学が西洋医学としていまだに地位を保持しているのは

圧政とか脅しとかそういうのがあるからではなく

気が遠くなるほどの「データとその検討」に支えられているからです。

ということは

それだけの人間の「命」を

丁寧に比較してきている、ということです。
 

 

「○○教授の意見」という文章

でもその人の引用文献が全く分からない

書いていることもツッコミ所満載

だというのに 

SNSでシェアし だから病院ダメよね、って言うのも

どうでしょうかね?

(これで理系の教授ってのがよくわからない。)

 

(知人にはそういう疑問があるから

年齢が大分行ってから医者になった人も

数人います。そっちのほうが

よっぽど理解出来る・・・) 

 

 

確かに「経済理由」から

無視された論文というのも存在します。

でもね それならそれを探して

追検討をやってから自分の意見として

社会に大きく打ち出したらいい。

それすらない、と感じる文章で(下手すると全然マスデータのないまま)

他人を批判する記事こそ 害記事だとおもうし

それを肩書きだけで持ち上げるのはどうかと思う。

 

 

私は 書くコトに一応かなり気をつけている。

それぞれのヒトの真実がちがうこと

データも「読む角度」で全く違う結果が出ること

どんなに頑張っても 私達に絶対はないこと

それでも個々人が最善をつくしていること

それらを知っていたら

そう簡単に 表面のことばをひろっての

批判や 過度な賛美はないんじゃないか と思う。

 

 

どんなひとにとっても

批判するか 持ち上げるかのバランス感覚は

とても大事だと思うし

情報が多すぎるほど溢れている時代だからこそ

どんなときだって「自分の言葉に責任をもとう」と思っている

賢い「情報整理者・精査者」でありたいとおもう。

 

 

 

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 シェアされ、違う方向で盛り上がっていた

「おおもとの元記事」はこちら。

・・・「友達」のひとりにシェアされてなかったら

こんな反応、私はしなかったかもしれない。