みかんせい人 たなかともこ ちきゅうを歩く

常にみかんせい(未完成)は常に変われること、あれもこれもオモシロイ。

春先のギリシャへ(18)〜4日間ツアー・エピダウロス遺跡

★ 春先のギリシャ旅の各記事はこちらから ★

 

ミケーネを出て1時間弱、夏の古代劇で有名な

エピダウロス遺跡へ。

 

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エピダウロス、といえば野外劇場。

夏には古代ギリシア劇がここで上演されているので人気です。

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ちょー有名、エピダウロスの古代劇場。音が良く響くのです。

 ・・・・なんですが、

私達は最初に博物館での説明後に自由時間、という形。

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ツアーガイドのディミトラさん。小さい博物館ですが、ここで発掘されたものの「レプリカ」が沢山。色が茶色っぽいものはホンモノ。

状態の良いものはアテネの考古学博物館に行ってます。

ということで、レプリカが多いじゃあるんですが・・・

 

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アスクレピオス!と、彼の神殿を飾った豪華な柱上部の飾り。

エピダウロスはもともと医神アスクレピオスを祀って作られた医療施設群。

BC6世紀アスクレピオス信仰がギリシャ全土に広がって

最盛期のBC4世紀にこの地に作られました。

とにかく広大! この頃の医療はスポーツ・マッサージで体をほぐして

観劇・音楽鑑賞でリラックスを高めながら

一方で「アバトン」と呼ばれる仮眠室に患者を寝かせて

このとき夢枕でアスクレピオスがお告げを伝え

それに従って治療した、というんですね。

(行くまで 医療施設だなんて知らなかった医者夫婦です・・・)

 

Wikiから神話のおおまかなところを・・・

 

アスクレーピオスはアポローンコローニスの子。コローニスはテッサリアラピテース族の王プレギュアースの娘で、アポロンは一羽のカラスを使いとしてコローニスとの連絡係にしていた。このカラスは言葉を話し、その羽は純白だった。あるとき、カラスがコローニスの浮気を告げたために、怒ったアポローンはコローニスを矢で射殺した。このカラスの報告は道草を食っていた言い訳に付いた嘘だったという説と、カラスがうっかり者で早とちりをしたという説がある。いずれにしても、アポローンはカラスを罰して言葉を取り上げ、白い羽を真っ黒に変え、天空に曝して償わせた。このカラスの姿が現在のからす座である。一説には、からす座のすぐ近くにコップ座があるにもかかわらず、そのくちばしは永遠にコップの水に届かないという。コローニスは身ごもっていることを告げて死んだため、アポローンは胎児を救い出してケンタウロスの賢者ケイローンに養育を託した。この胎児がアスクレーピオスである。

ケイローンのもとで育ったアスクレーピオスは、とくに医学に才能を示し、師のケイローンさえ凌ぐほどであった。やがて独立したアスクレーピオスは、イアーソーン率いるアルゴー船探検隊(アルゴナウタイ)にも参加した。その医術の技はますます熟達し、アテーナーから授かったメドゥーサの右側の血管から流れた蘇生作用のある血を使い、ついに死者まで生き返らせることができるようになった。アスクレーピオスはカパネウスリュクールゴスアテーナイテーセウスの息子ヒッポリュトステュンダレオースヒュメナイオスミーノースの子グラウコスらを蘇らせたという。冥界の王ハーデースは、自らの領域から死者が取り戻されていくのを“世界の秩序(生老病死)を乱すもの”とゼウスに強く抗議した。ゼウスも、人間が治療の術を獲得して互いに助け合いをすることをよしとしなかったためこれを聞き入れ、雷霆をもってアスクレーピオスを撃ち殺した。[2]だが、アスクレーピオスは功績を認められ、死後天に上げられてへびつかい座となり、神の一員に加わえられることとなった。

逆に収まらなかったのは子を殺されたアポローンであった。ゼウスに対して直接の非難はできなかったため、アポローンはゼウスの雷霆を作っていた巨人族で一つ目のキュクロープスたちを腹立ち紛れに皆殺しにしたという。アポローンはゼウスに罰せられ、ペレースの子でテッサリアのペライの王アドメートスのもとで羊飼いとして家畜の世話をさせられたという。

 

うーむ。この4日間ツアーでは

「カラスraven、雷、アポロン」が散々キーワードで出てきたんですが

旅途中だったのと この手の謎解きは不得手なので

「きっと私の友人達への伝言なんだろう」くらいの受け止めで

深慮しておりません。・・・・はははっ 汗

 

 

兎にも角にも。まずは劇場に行きます。

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写真にいくつかのグループが写ってますが、

ヨーロッパからの高校生たち。

ホメロスかなんかの詩を暗唱して披露したり

舞台の真ん中で釘を落としてみせたり

いろいろ実験をしてました。(確かに音響効果、とても良いのだ!)

 

ここ、2時間半時間があったのだけれど

博物館と劇場の説明で1時間が過ぎ・・・・

そしてあまりの広大さに このあと殆ど駆け足となります 涙

 

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どれだけ広大か、これで分かります?左がアスクレピオスサンクチュアリ、右の写真に大きな劇場も写ってます。


 

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やってきた人達のための「ホテル」跡。大きい!

とにかくお風呂がたくさん。

ヨーロッパでお風呂はリラクゼーションとともに治療の意味があったしね。

なによりここは神域、穢れをおとすためでもあります。

このホテル跡(カタゴゲイオン)の東側には浴場、

その先には音楽堂(オデオン)があります。

 

 

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オデオンと神殿と。


 そのまま真っ直ぐ進むと左手に広いスタジアム(直線を走るようなところ)

その先がアスクレピオス神殿、トロス(霊廟)と続きます。

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左からスタジアム、二枚目の左奥が修復中のトロス、三枚目がアスクレピオス寺院の浴場跡。

 

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水を流す仕組みがきちんと出来ていたようです。右は古代ローマ浴場跡。

アスクレピオス寺院の入り口で禊ぎ、

そのまま奥のアバトン(聖なる仮眠室)に行って眠る。

そしてお告げをもらう、ということですね。

 

 

そして祭壇も。

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エジプトの神々の神殿とパレストラ(闘技場)


本当に急ぎ足で一周、になってしまったけれど

行けて良かったな。うん。

 

そうそう、祭壇やエジプトの神殿の写真の後方に

なだらかな「丘」がありますが

Mount Kynortionと呼ばれるところらしい。

アポロンの聖域であり ここにもアポロンに捧げるための祭壇があったそうな。

Apollo Maleatas と呼ばれる場所だそうです。

 

 

さて、今日の宿泊地ナフプリオンのほうへ戻りまして。

30分ほど散策時間もらいました。

ココ、美食の街で有名らしい(ということでワイン購入)

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良い味出してる港町。

この真ん中の写真 ↑ の奥に見えているのは

パラミディ要塞。(オットと息子は登ろうとしてたけど、時間なく断念)

本当に港町には必ず、と言って良いほど要塞があって

(それぞれの街にアクロポリス(=一番高い場所)があるっていうのもそうだけど)

この地がむっかしから駒取りゲームのように

戦いに明け暮れていたことがわかります。

 

 

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もちろん、ネコも普通に風景の一角を成してます。

 


宿泊はナフプリオン郊外のアマリア・ホテル。

かなりゆったり作られたところ。

夕飯はコースメニュー、おいしかったけどかなりの量・・・

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ほうれん草のクレープ包み、ポークソテーとジャガイモの一皿、デザート。これの他に大きなサラダ!!!

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ワインのお店のオーナーがつくってたワイン、手書きで2017って書いてある!


部屋は家族ってことでconnecting roomにしてもらっていたのがありがたく。

それにしても、ギリシャワイン どこで飲んでもおいしい。

本日のは この地元ワイン、€9だったかな?

翌日も早いので さっさと飲んでさっさと寝よう・・・・