みかんせい人 たなかともこ ちきゅうを歩く

常にみかんせい(未完成)は常に変われること、あれもこれもオモシロイ。

黄色の花

季節もあるけど また花の話題。

 

 

匂いが記憶に直結、というのは

多くのひとに納得されるコトだと思うけど

この時期の黄色い花は

私の両親の思い出につながります。

 

 

ひとつはレンギョウ。母の思い出です。

f:id:Tomokotmk:20170409080039j:plain

 

昔住んでいた家にユキヤナギレンギョウ

隣り合わせで植えてあり

(もちろん、母が植えたのだと思う 笑)

春のその花の川のような景色に

うっとりしたものです。

 

f:id:Tomokotmk:20170409080040j:plain

f:id:Tomokotmk:20170409080042j:plain 

 

母に名前を聞いたら

レンギョウ」と教えてくれたんですが

なぜかアタマにはお坊さんのイメージが。

とにかく この時期のレンギョウ

母と そのイメージのお坊さんとを思い出させます。

(何なんですかね 笑)

 

 

 

そして山吹。

春の季語でもありますね。

こちらは 私には父の思い出(ってまだ健在ですが)。

 

 

 

山吹にはこんな一重のと、他に八重のがありますが

f:id:Tomokotmk:20170409080242j:plain

f:id:Tomokotmk:20170409080239j:plain

(いい感じですねぇ、こっちも。)

 

私の記憶にあるのはこちら、八重のやまぶき。

f:id:Tomokotmk:20170409080236j:plain

f:id:Tomokotmk:20170409080134j:plain

天気がいいとドライブだーといって

茨城の北部のほうに

父が連れて行ってくれることがあったんですが

 

 

その道中 雨の降ってきた山の中で

艶やかに目をひく山吹があり

 

「七重八重・・・って歌を知ってるか?」と

父に聞かれたんですよね。

(小学校低学年、知りませんって 笑)

もちろん 太田道灌の逸話で有名なあれ。

 

 

 

兼明親王が書いたといわれる歌

「ななへやへ はなはさけども山ぶきのみのひとつだになきぞあやしき」

この歌にかけて 貧しい家の少女が

にわか雨のため簑(みの)を借りにきた道灌に

一枝の山吹を差しだした、というお話

(そしてその和歌を知らなかった道灌は自分の無学を恥じ

その後和歌に精進したと言われています)

 

 

その道灌の逸話が ありありと視えて

忘れられなくなったんですよね。

 

 

残念ながらユタ州では

レンギョウも山吹も

見ることは出来ないんですけどね。

植生ってほんと、

その土地の記憶と直結してる、って

いつも思います。