春先のギリシャへ(19)クラシカルツアー2日目:オリンピア
ギリシャのクラシック(昔から観光地だったところ)なところを回る
4日間クラシカルツアー。今日は黄色のルート。
上の地図では直線で書いてますが、実際はこう。
オリンピア(地図ではオリュンピア)は
古くから「聖なる森アルティスの礼拝地」として信仰されていました。
(アルティスとはこの地方の古代語で「the grove(木立)」という意味)
海岸からは18kmほど内陸で、
この地を潤すアルフィオス川Alfios Potamosのそばにあります。
8時出発、というなかなか早い朝だったのだけれど
天気が〜!オドロクくらいいいお天気で気分あがりまくり♪
本当にこの2週間はお天気にサポートされてありがたい限りでした。
写真で分かるでしょうか、
移動中は大抵ひどく曇っているか雨。
(高速道路の料金所、なかなかカラフルでカワイイ)
1時間半ほど走って、今度は下道を走ります。
ここでちょっとだけ休憩したんですが
このエリア、ギリシャでも有数のオリーブの産地。
休憩でバスを降りたら
空気がオリーブ(実のほう)の匂い!!!
これには驚きました。
さて、オリンピア遺跡です。ここはローマ時代の浴場かな。
(もう、どこをみても石を積んだ写真ばかりでww
思い出すのも大変。)
手前に「ヘラの神殿」があり、奥の小高い丘がクロノス山。
写真右手(大木のかげ)のほうがゼウス神殿。
ちょっと高さのある上部フラットな石が
生け贄を捧げる場所だったかと。
ヘラ神殿前の広場。
ゼウス神殿にむかって右側にあたりますが
現在もオリンピックのために聖火の儀式を行う場所があります。
昔はまず生け贄を捧げた後に聖火を、という手順だったらしいですが
はい、今は生け贄はありません。
その広場から 後方の競技場入り口を見ています。
左手の石のうえにはかつて 沢山の石碑があって
(一部はこことアテネの博物館にあるんだって)
素晴らしい成績をのこしたアスリートのことも「ちらっと」書いてあるけど
それ以上に「ずる」をして勝利を取り消し、とか
そんな悪例が沢山書かれていたそうですよ。
競技参加者は ここで「こんな悪い事をしてはいけない」と
心を引き締めて あの競技場の門(アーチ)のほうへ歩いて行ったのだそう。
で、その「オリンピック」競技場。
野の花が咲き誇っていて、まずそれに圧倒される 笑
手前はゼウス神殿(左側面より)、奥がクロノス山。
スゴイ所だなぁとおもったのは・・・
聖域sacred areaとされるゼウス神殿・ヘラ神殿のエリアは
足を踏み入れたとたんに
足元にざわざわっという感覚が這い上がってくるのです。
その強い感覚は恐ろしいほど。
引きずり込まれる、というより
磁場のちがうところ、と言う感じかな?
めまいがしそうな感じ。
そういう土地だと分かってたから聖域にしたのか
聖域になって 更に長い長い年月 祈りを捧げられたからなのか
それはニワトリとタマゴ的な議論かなと。
いずれにしても 私ごときにもわかる力強い土地でした。
他のブログで二枚目はフィディアスの仕事場、って紹介されてたけど
それは歩道の反対側(聖域じゃない方)だと思うんで・・・
ビザンチン時代に教会として使われた場所、それは
かつてフィディアスが ホンモノのゼウス神殿のために
やや縮小版として建物を建て、そこで製作にかかっていたとされてます。
(彼の仕事道具が教会の裏手から出てきたコトから、らしいです)
オリンピア遺跡・・・
名前はなんとなく聞いたコトがありましたが
こんなに広大で、実は「現在進行中」遺跡発掘現場だとは
全く知りませんでした。
それと。これは私の記事を読んでくださってる方が
きっとacceptable(受け入れ可能)な人達と思って書くけれど
いわゆる「見えない世界」に興味があるひと
HSC/HSP(Highly Sensitive Child/Person) というエリアに興味があるひと
普段から自分の周囲の「エネルギーの動き」がわかって
でもそれがどういう事か(何を出来るのか)分からない人には*1
行ってみるのもいい場所じゃないかと思うのです。
この旅を通して思うんだけれど
明確に「こういう目的でここに来てこれをする」みたいなものは
とくに精神世界にははっきりみえない、もしくは
時間がたってからようやく 大まかに見えてくること、というのが
本当に多いのだと思うのですよ。
だけど、今の私に言えることは
2500年以上昔から人間が捧げた祈りがここにあり
人間のいろんな愚かな愛すべき気持ちがあり
神々といわれる存在に 許されてきたこと。
そういう大きな流れというか
現在でも 人間の心の根底に脈々と続く畏怖の念
そのなかで その場所を訪れることが出来ることへの感謝
そんなものが ほんの数時間のうちに自分の中に落ちてくるだろう事
その時は咀嚼しきれなくても
気付くと少しずつ 自分の中にある理解が産まれること
それはきっと 全てのひとが得られる理解だということ
「足を運ぶ」が大事だ、ということですね。
考古学的な興味としてもオモシロイところですし
(あんまり興味無かった私すら楽しかったので)
スピリチュアル的にも まだまだ観光客くらいじゃ薄まらない
なんというか 古代世界+地底世界に繋がるところ って言う感じなので
是非とも ぜひとも足を運んでもらいたいオリンピアでした。
*1:分かる必要、全く無いと思います。
ツカエナイと思ってるくらいが丁度いいかと。
ただ、気付かないだけであなたはそれをちゃんと使って生きてる。
あなたがあなたらしくいるために 嫌な場所を回避したり
仲良くなれそうな人をぱっと見つけたり。
ただ、抗うよりはその「勘」をありがたいと受け入れる方が
ずっとずっと暮らしやすいんじゃないかな。